●慢性呼吸器疾患予防・コントロ−ルWHO協力センターの設立
昨年秋に獨協医科大学に設立されました。喘息、COPDなどの非感染性慢性呼吸器疾患はライフスタイルの西欧化、大気汚染の拡大、高齢化、喫煙の持続などによりますます増加が予想されるとともに、特にアジア太平洋地域では死亡の主要原因となると予想され、また、その医療費の著増が見込まれます。禁煙は本センターの重要な仕事の1つです。本邦ではすでにCOPDを発症した患者の禁煙指導が充実してきましたが、一方、女性の喫煙率の増加が著明です。乳児期に母親が喫煙すると小児喘息の発症が増加します。家族全体の禁煙への意識の向上は必須であり、広く禁煙を勧めるものとしてILCA(I Love Clean Air)ブルーリボン運動はその効果が期待されるものです。